W05のクレードルについて

今のWiMAXの主力端末はW06やWX06ですが、1世代前の人気の端末の1つにW05があります。まだ1世代前の端末なので、もちろん現役で、未だに利用者が多いポケットWi-Fiルーターです。

この特集記事ではW05のクレードルについて、その機能(有線・LAN接続や充電機能や価格)を紹介しならがクレードルの必要性について解説しています。

なお、WXシリーズとWシリーズを比較するとWシリーズの方が技術的に先行しているので、W05は今でも十分活躍してくれるWiMAX端末です。

(WXシリーズの参考記事)

【WiMAX】WX06のスペックは?

WX05のクレードルを徹底解説!注目の電波強化や有線接続・充電機能

「Speed Wi-Fi NEXT W05(愛称:W05)」は、最新のWiMAXモバイルルータとして人気を集めた端末です。(W05と他の端末との比較はこちらの記事も参考としてください。)

クレードルの機能はW06でも大差ないので、これからWiMAXの申し込む予定でクレードルのセットを申し込むべきかについて迷っている人や既にW05を利用していてクレードルの追加購入を検討している人のためにわかりやすく解説したいと思います。

W05は、現時点でも十分高性能と言えるスペックがある端末で、WiMAX回線に高速接続できるのはもちろん、auのLTE回線にも対応しています。

ちなみに「W05のクレードルは1,000円がうらいで買えるから後で買えばよい」という記事も見かけることがありますが、掘り出し物で中古などでも良ければ、後付けでも良いと思います。ただ、最新端末のクレードルの値段はなかなか安くならないので、同時申込でもまったく問題ないと思います。


「W05」の基本スペック

まず、W05の基本スペックについて簡単に確認しておきましょう。

製品名:Speed Wi-Fi NEXT W05(通称:W05)

メーカー:HUAWEI(中国)

最大通信速度(上り):75Mbps

最大通信速度(下り):708Mbps

重量:約131g

サイズ:高さ130mm×幅55mm×奥行12.6mm

専用クレードル:有

対応通信規格:Wimax2+,au LTE(4G)

W05の性能の中で特に目立つのが通信速度です。下りの速度が速いのはもちろん、上りの速度がこれまでの端末より高速になっているのもW05の特徴と言えます。また、自宅でWiMAX接続を多用する人のために充電機能や有線接続(LANポート)があるW05専用のクレードルが用意されています。

続いて、W05のクレードルの基本スペックについて確認していきます。

W05専用クレードルの基本スペック

W05のクレードルの基本スペックには特筆すべきことはありません。専用商品なのでW05にぴったり合うように作ってありますしデザインもすっきりしています。

  • 電源:DC 5V、1.8A
  • 消費電力:1W
  • 接続インタフェース:USB2.0
  • ETHERNETポート
  • サイズ:約130(W) x 31.8(H) x 53(D) mm
  • 重量:約75g

※USBケーブル・ACアダプタは同梱されていません。(←通常はW05本体に同梱されているため)

W05専用クレードルの型番

W05のクレードルの型番は「HWD36PUA」です。クレードルを中古やネットショップなどで購入する場合、間違えないように注意してください。

W05のクレードルの特徴

W05 クレードル外観

クレードルとは自宅でWiMAXを利用するときのモバイルルーター端末の置き場所になるものです。WiMAXの各端末のクレードルには「充電機能」と「有線接続機能」の2つが基本的に搭載されていますので、クレードルを充電コンセントに繋いでおけば、帰宅時にW05をクレードルにセットすることで充電しながらネット接続できるようになります。

また、クレードルによっては、独自の機能が搭載されることもあります。W05のクレードルにも1つ独自の機能がありますので、W05のクレードルには以下の機能が搭載されていることになります。

  1. 充電機能
  2. 有線接続
  3. 自動ハイパフォーマンスモード切替機能(独自機能)

※自動ハイパフォーマンスモード切替機能については別途解説します。なお、WX04のクレードルにはWウイングアンテナと呼ばれるパーツがありました。これはクレードルが電波を拡張して電波強度・受信感度を高める機能です。クレードルにセットしている時の通信が安定化を狙った機能になります。自宅でWX04を利用する場合、このクレードルがあることで電波が安定し通信が高速になるメリットがあるというわけですね。

実際にWX04を利用している人からは一定の評価を得ている機能ですが、W05には電波拡張アンテナや電波拡張機能はありませんし、W05にWX04のクレードルを組み合わせて利用することは基本的にはできません。

続けてW05のクレードルの機能について解説していきます。

W05のクレードルの充電機能

クレードルの基本機能は充電機能なので、W05のクレードルにも充電機能は当然あります。

もちろんクレードルが無くても充電できるわけですが、クレードルが無い場合、充電ケーブルを直接W05に差して充電することになります。クレードルがあれば充電ケーブルをクレードルに差しっぱなしにして、帰宅時にW05はクレードルに置くだけで充電することになります。

※W05のクレードルはぴったりサイズでデザインも好評です。ただし、モバイルルータをクレードルに置くときのガイドのようなものがありませんので、クレードルにW05をセットするのに少し慣れが必要かもしれません。慣れてしまえば困ることはないでしょう。

クレードルを使うと過充電でバッテリーが劣化する?

W05も同じくバッテリーにはリチウムイオン電池が利用されていますが、スマホも同じですがバッテリーは繰り返し使うと劣化してきます。劣化は色々な理由で起こりますが、特に劣化に繋がりやすいのが充電が満タンな状態で利用し続けることです。W05も同様で充電が満タンになっている状態で利用し続けるのはバッテリーの劣化に繋がります。

クレードルを使うとW05が過充電になってバッテリーが劣化しやすくなるような疑惑がネット上で飛び交っていますが、クレードルを利用していると劣化するのではなく、充電が満タンの状態で利用し続けて、端末(バッテリー)が長時間高温の状態になってしまうことが劣化の一番の原因です。クレードルは端末を指しっぱなしにするものなのでそういう疑惑が生まれたのだと思われますが、充電器を直接繋いでもクレードル経由にしても理屈は一緒なのでクレードルがバッテリー劣化の原因になっているわけではありません。

W05のバッテリーは自分では交換できない

別シリーズのWX04はバッテリーが別売りで3000円ちょっとで購入できますが、W05はバッテリーを自分で交換できる作りになっていないので、万が一バッテリーを交換したい場合は最寄のauショップで作業してもらうことになります。バッテリー交換費用は5,000円程度とWX04よりは割高になってしまいますので注意しましょう。

W05はスマートフォン程酷使されるわけではありませんので、スマートフォンに比べると劣化のスピードも遅いですし、2年から3年の契約で契約切り替えの時に最新端末を無料でもらえるのがWiMAX業界の常識になりつつありますので、それほど気にしなくても良いでしょう。

クレードルを使った有線・LAN・USB接続

自宅の通信環境によっては活躍するのがこの有線接続機能です。これは、LANケーブルやUSBケーブルをクレードルに繋いで、デスクトップパソコンや無線LANルータを接続する機能です。

  1. 自宅のパソコンをWiMAXを利用してインターネットに接続したい
  2. 自宅のパソコンが無線LANに対応していない(または接続速度が遅い)
  3. 自宅に複数にネットに繋がる機器があるので無線LANルータを経由して複数の機器をWiMAXにつなげたい

この条件を満たす人はクレードルが必要になってくるでしょう。一方で、このような利用を想定していない人にとって、クレードルの有線接続機能は全く利用することが無い機能とも言えます。

ちなみに、W05はUSB2.0 Type-Cに対応しています。USB経由で接続する場合はType-Cのケーブルを準備すると良いでしょう。

また、WiMAXを自宅内の2か所以上の機器を繋いで使いたいという場合は、クレードルと無線ルーターを接続して、無線ルーター経由でWiMAXに接続する方法です。WiMAXはそもそも無線ルーターなので端末に直接無線で繋いでも良いのですが、専用の無線ルータと間に入れることで自宅内の色々な個所に電波が届きやすくなります。

クレードルを使った有線接続は通信が安定しやすい

WiMAX2+は無線接続サービスですが、無線通信が2か所で行われていることに気づいていますか?

1つは基地局とルーター端末の間。もう1つはルーター端末と接続する機器の間です。

有線接続の方が無線接続よりも通信が安定しますので、安定した通信を実現するにはできるだけ有線接続にしておくと良いので、クレードルを中継させた有線接続は安定通信に貢献することになります。

先ほども少し触れましたが、たくさんの機器(スマホ・テレビ・タブレット・パソコン・スマートスピーカーなど)をWiMAXで使う場合は、中間に専用の無線LANルータを用意して、無線LANルーターまでを有線で接続させる方法がおすすめです。

最新機種のW05と言えども、自宅内の多数の機器と直接ぐようないわゆる”自宅内の無線LANルーターとしての機能”が高性能なわけではありません。

特にたくさんの機器や家の中の様々なところに機器が分散している場合は、W05→クレードル→無線LANルーターを有線接続して、家庭内の機器との接続を無線LANルーターに任せるような構成が良いでしょう。

クレードルを使った有線接続の設定方法は?

有線接続に特に難しい設定はありません。ケーブルをクレードルに指してパソコンにつなげるだけです。W05&クレードルの先に無線LANルーターを設置して家の中に無線で電波を飛ばす場合も、無線LANルーターの説明書に従って設定することで問題ありません。光回線などでモデムとルーターの関係性とその設定をどうすべきか迷うような場合の設定に比べればむしろ簡単だと思います。

W05のクレードルだけの便利機能

W05のクレードルには「クレードルにW05をセットするだけで自動的にハイパフォーマンスモードに切り替わる」という便利な機能が搭載されました。

「ハイパフォーマンスモード」とは、W05の端末性能を最大限に発揮するモードで、それ以外に「ノーマルモード」と「セーブモード」があります。ハイパフォーマンスモードは最大限に端末性能が発揮される反面、バッテリーの消費が激しいというデメリットがあります。ノーマルモードとセーブモードはそれぞれ動作性能抑えてバッテリー消費を抑えることができるメリットがあります。

外出予定時間にもよりますが、ハイパフォーマンスモードでは6時間ぐらいしかバッテリーがもちません。そのため、通常はノーマルモードで利用することが多くなるわけですが、自宅で充電している時ぐらいは最大パフォーマンスで接続したいですよね。端末でモードを切り替えることもできますが、毎日のことなので少しでも簡単に切り替えられる方が良いのは言うまでもありません。自宅で充電しながら利用する時に、モード切替という面倒な作業を行いたくない人にはこの機能はおすすめです。

単なるモードを切り替えるだけの機能でしかありませんが、端末を操作することなく、ハイパフォーマンスモードに切り替えてくれる機能は重宝すると思います。

ハイスピード接続時の各モードのバッテリー駆動時間

  • ハイパフォーマンスモード:約6時間30分
  • ノーマルモード:約9時間
  • セーブモード:約10時間30分

※ハイパフォーマンスモードだと6時間程度で充電が無くなってしまうので普段は「ノーマル」または「セーブ」モードでの利用をおすすめします。

クレードルの価格・値段は?(アマゾン・ヨドバシ・ビックカメラでの販売価格は?)

2021年6月現在でも『アマゾン』で販売しています。

W05のクレードル販売価格

■アマゾンでの販売価格は以下となります。
¥7,680(税込価格)
(参考元:Amazon

WiMAX契約時にクレードルセットすると?

これからWiMAXを契約する人は、プロバイダー契約時にクレードルをセットしてもらうこともできます。通常、キャッシュバックキャンペーンなどで受け取れる金額が変わったり、クレードル分を追加で支払うことになるので、同時購入でも後付けで価格の差額と別途購入費用を比べてもほとんどかわりません。

ヨドバシやビックカメラや楽天市場・アマゾンポイントが余っている人はポイントを活用してクレードルをゲットするという手もあるでしょう。

なお、メルカリなどでもクレードルをみかけることもありますので、中古品で良い人はクレードル無しで契約することをおすすめします。

ただ、クレードルと言えども充電機能やLAN接続などの精密機器の機能がありますので、故障時の保障に一抹の不安がある中古よりは新品の方が良いでしょう。

これからWiMAXを利用する人は、GMOとくとくBBのようにキャッシュバックキャンペーンを行っているプロバイダの利用がおすすめですが、申し込みを開始するページでキャッシュバック金額が異なることがありますので、必ず以下の公式ページから申し込むようにしましょう。

【GMOとくとくBB WiMAX2+ 公式ページ】:https://gmobb.jp/wimax/

結局W05のクレードルは必要?

WシリーズのライバルのWXシリーズのクレードルには電波拡張機能が搭載されていることもあり、WXシリーズを利用する人はクレードルを利用する人が多いと思います。

一方でW05のクレードルには基本的な機能しか搭載されていないので、クレードル不要という意見が多いのも事実ですが、外出先だけでなく自宅でも利用する人は、クレードルが合った方が便利なので、「どうにか節約したい」と思う以外は購入した方がいいと思います。

もちろん、”絶対に必要”と言うほどではありませんが、他の情報サイトのW05のクレードルを不要とする意見には賛成できません。クレードルがあれば、置き場所にも困りません。例えば、自宅内にモバイルルータを置く場所がちゃんとできると、端末が行方不明になりにくかったり、外出直前にドタバタすることが減ります。

W05のクレードル独自のハイパフォーマンスモード切り替え機能も自宅での快適なネット生活に貢献してくれるでしょう。(クレードルで充電しているとバッテリーの劣化が早いという都市伝説のような噂もありますが、バッテリーの劣化は、充電回数・充電時間などの充電方法で変わってくるもので、バッテリーの劣化に「クレードル」は関係ありません。)

自宅内でW05を利用する時に、物陰に置いておくのは電波の障害になって通信が安定しにくくなるのであまりおすすめできません。できるだけ障害物がない場所に置く(目立つ)場所におくことを考えると、W05のクレードルはデザインの良さもメリットの1つです。

もし、クレードルが1万円もするのであればさすがに不要かもしれませんが、たった3,000円程度でポケットWiFiがもっと便利に使えるようになります。

おすすめのWiMAXのプロバイダーは?

おすすめのプロバイダはGMOとくとくBBです。GMOとくとくBBは、最新端末の申込時にクレードルをセットにしても追加料金は発生しません。キャッシュバック金額が減るので、実質的には負担していることに違いはありませんが、実際に支払うことはないので追加購入するよりはセットで申し込むメリットの方が大きいと思います。

GMOとくとくBBのキャンペーンの詳細はこちら(公式サイト)

なお、このページの解説記事を読んでも、”クレードルはやっぱりいらない”と思った人はクレードルが不要な人だと思いますので、その時は迷わず端末単体で申し込むようにしてください!

※別途購入することもできますし、金額差は数百円レベルなので使い始めてみてやっぱり必要だなぁと思ってから購入しても遅くありません。