今回は話題の、バーチャルYouTuber(Vチューバー)とは何なのか、気になるその仕組みや、そのやり方などを解説します!!
(参考元:http://panora.tokyo/48622/)
バーチャルTuber(Vチューバー)とは?
バーチャルTuber(VTuber)とは、ざっくりいうとコンピューターグラフィック(アバター)キャラクターを用いて動画配信を行うYouTuberのことを指します。
手っ取り早い話、まずはVチューバーの動画を観てみましょう!
最近ではプロアマ問わずたくさんのVチューバーが登場し、人気なVチューバーとなるとグッズも作られたりしていて、人気がどんどん高まっています。
どうやって動いてるの?
当たり前の話ですが、Vチューバーは2次元のキャラクターが自我を持ってひとりで動いているわけではありません。
Vチューバーの仕組みとしては、「モーションキャプチャ」と呼ばれる人間の動きを取り込んで3Dモデルに反映させる技術を使っています。
この技術により動作はもちろんのこと、表情もバーチャルキャラクターに連動させることができるのです。
下の動画で紹介されているバーチャルYouTberの作り方を観ると、大体のイメージが掴めるかと思います。
自分もVチューバーになれる!?
上記の動画をご覧になった方は「Vチューバーってかなり大掛かりだし、大変なんじゃないの?」って思いますよね。
実際、Vチューバーの先駆けである「キズナアイ」が登場した頃、同じようにVチューバーになるためには以下のような環境を用意しなければいけませんでした。
- 動画の企画
- モデルデザインの準備(イラストデザイン)
- 3Dモデルの作成
- モーションキャプチャできる設備・環境
- 動画の編集
・・・これを個人でやるには大変です。
実際、有名なVチューバーのほとんどは、個人ではなく企業の下で運営されている場合がほとんどです。キズナアイさんやYuNiさんなどはActiv8株式会社の「apd8」に、月ノ美兎さんや笹木咲さんなどは「にじさんじ」という運営企業に所属して活動しています。
しかし、個人でも簡単にVチューバーになれる方法はあります。
では早速、Vチューバーになれる方法を紹介していきましょう!
Vチューバーになる方法は二択!
Vチューバーになる方法は、大きく以下の二つに分けられます。
- スマホアプリを利用する
- PCと周辺環境を整えてVチューバーになる
では、順番に解説していきましょう。
スマホアプリで簡単・お手軽配信
Vチューバーが出始めの頃とは違い、今ではスマホ一つで簡単にVチューバーになれる時代となりました!
とはいえ、本格的なVチューバーと比べると簡素的なものしかありません。基本的にモーションキャプチャー機能は、どのアプリにもほぼついていないですし、ライブ配信できるサイトも限られてきますので、注意が必要です。
では実際に、どのようなVTuberアプリがあるのか見ていきましょう。
Mirrativ(ミラティブ)
「Mirrativ(ミラティブ)」は、スマホ画面をそのまま生配信できるというライブ配信アプリなのですが、「エモモ」という機能を使えば3Dアバターを簡単に作成でき、かつそのアバターになりきって配信することが可能となります。
エモモはカメラ機能を使用しないので、不具合により自分の顔がうっかり映ってしまうという心配はないですが、リップシンク(口パク)は音声認識のみとなっています。絶対に顔バレしたくない!という人向けかもしれません。
カスタムキャスト
「カスタムキャスト」は、ニコニコ動画の運営会社であるDOWANGOが提供する3Dキャラクター作成アプリです。
自分好みの3Dキャラクターをカスタマイズすることができ、好きなポーズを取らせて写真撮影することも可能です。
表情を連動させるフェイストラッキング機能がついているので、ミラティブよりは現実味があるかもしれません。
リップシンク機能は音声認証・画像認証から選べるようなので、使いやすいほうを選択するといいでしょう。
SHOWROOM V(ショールームV)
SHOWROOM(ショールーム)と聞くと、アイドルなどの生身の人間が配信しているイメージですが、Vチューバーにも力を入れています。それが「SHOWROOM V」です
こちらはフェイストラッキング機能に加えて、手の動きも連動させることができます!さらに、カメラに近付けばキャラクターもアップになるといった「距離感」も反映されるので、よりVチューバーに近い配信が可能です。
ただ、他の二つとは違いキャラカスタムはできませんので、その点の自由度はやや下がります。
このほかにも、スマホ一つあれば簡単にVチューバーになれるアプリはたくさんありますが、先にも言ったように出来ることはかなり限定的です。
- 専門的な技術はないけど、気軽にVチューバーみたいな配信をしたい!
- 自分の分身として使いたい!
- クオリティーはこだわらない!必要最低限でいい!
という人にはおすすめなので、「ちょっとやってみようかな」と興味を持ったのであれば、こういったスマホアプリから入るのもいいかもしれませんね!
本格的なVチューバーを目指すならPCで!
「もっと本格的なVチューバーになりたい!」「自分だけのキャラクターで自由に配信したい!」という人であれば、パソコンや周辺機器をそろえてVチューバーになるしか方法はありません。
とはいえ、モーションキャプチャー一式を個人で揃えるのは無理なので・・・
- キャラクター
- フェイストラッキング(表情を連動させる)機能
- キャラクターに音声をあてる技術
この3つを最低限用意すれば十分でしょう。
そのためには以下のものを準備する必要があります。
- 2Dまたは3Dのモデル
- フェイストラッキングソフト・ツール
- Webカメラ
- マイク
では、順番に紹介していきましょう。
2Dまたは3Dモデルを用意する
Vチューバーになるためには、当然自分の代わりに動いてくれるキャラクターが必要となります。
上記で紹介したような簡単にカスタマイズできるモデルや既存のモデルデータでも構いませんが、「オリジナルのキャラクターを動かしたい!」とこだわるのであれば、モデルも自分でいちから用意しなければなりません。
「Live2D」「VRoid Studio」「blender」などの、2D・3Dモデル作成ソフトはたくさんありますが、使いこなすためには知識と技術と時間が必要ですし、そもそもイラストに自信がないという人が大半だと思います。
そういう人は、いっそキャラクター・モデル制作を外注するというのも一つの手です!
最近では「ココナラ」などで、イラスト制作・モデリングを依頼することができるようです。個人間でのやりとり且つお金はかかりますが、クオリティーも値段以上のものばかりなので、活用してみてはいかがでしょうか。
※必ずルールやマナーを守って制作依頼をしましょう!
表情を連動させるフェイストラッキングソフト
フェイストラッキング機能を使うことにより、Webカメラで捉えた自分の表情をキャラクターに反映させることができます。
様々なソフトがありますが、ここでは2つのソフトを紹介します。
FaceVTuber
「FaceVTuber」は、Webカメラだけで簡単にVTuberになれるWebアプリです。
MMD/FBX/VRM形式の3Dモデルデータを読み込むことができ、動きを連動させるために必要最低限な機能がそろっています。
3Dモデルを使いたいという人は、こちらを使用するといいでしょう。
Face Rig(フェイスリグ)
「Face Rig(フェイスリグ)」もFaceVTuberと同様に、Webカメラに映った顔を認識してキャラクターに反映させることができるソフトです。Steamで配信されています。
フェイスリグだと、以前はケモノやクリーチャー、洋ゲーに出てきそうな濃いめのキャラといった具合に、ニッチ向けの3Dキャラクターしか選べませんでした。
しかし現在は追加コンテンツにより2Dキャラクターを動かせるようになりました。
フェイスリグはSteamから有料でダウンロード購入できます。(本体1,480円)
■Steam Face Rig
http://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/?l=japanese
それから、Live2D のアバターキャラクターを使いたい場合は下記の追加コンテンツも購入しましょう。(398円)
■Steam Face Rig Live2D Module
http://store.steampowered.com/app/420680/FaceRig_Live2D_Module/
Face VTuberとFace Rig、どちらを使うかは使用するモデルや好みによって違ってきますが、上記で紹介した外注だと3Dモデル制作よりもLive2Dデータ制作のほうが多く、価格も3Dに比べて安価なので、フェイスリグの方が需要は高いかもしれません。
Webカメラ
使用するWebカメラはどのメーカーのものでも構いませんが、30fps以上でないと動きがカクついてしまいます。最低でも30fps以上出るものを選んでください。
BUFFALO 200万画素WEBカメラ 広角120°マイク内蔵 ブラック BSW200MBK
価格帯としてはピンキリで、安ければ4,000円前後のものあります。
ですが、安過ぎるものだと性能があまり良くないことが多く、「動作途中で止まってしまう」「連携がうまくいかず素顔が露出する」といったトラブルが起こってしまう可能性も・・・
より快適に、トラブルを回避して配信したい!という人は、しっかりとした価格と性能のWebカメラの購入をお勧めします。
マイク
自分で声をあてる場合はマイクも必要です。こちらもただ録音するだけなら高いものでなくても十分です。
しかし安すぎると性能が悪いという点はWebカメラと同様です。あまりに安価なものだと音質が悪かったり、最悪ノイズが入ることもあります。
よりいい音質で録音したいという人は、高性能なマイクと「サウンドボード(サウンドカード)」といった環境もそろえるといいでしょう。
ソニー SONY コンデンサーマイク モノラル/PCボーカル用 USB接続対応 マイクスタンド付属 ECM-PCV80U
VTuberになるための推奨環境とは?
推奨環境は、フェイスリグの場合は以下がオススメになります。ノートパソコンだとあまり推奨されていませんが、高スペックなゲーミングPCなどであればいけると思います。
【推奨環境】
Os:Windows7以降のOS
プロセッサー:Core i5
メモリー:4GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX560
DirectX:Version11
ネットワーク:ブロードバンドインターネット接続
ストレージ:4GB利用可能
サウンドカード:DirectX9.0c引用元: FaceRig
フェイストラッキングソフトなどの必要なソフトをインストールして、ウェブカメラ・マイクを接続すれば完了です。
あとはなりきるだけ!!(※後付けならボイスロイドでも代用可)
さぁ、ここまで準備がそろったら、あとはキャラになりきって声を当て、配信するのみです!本格的にキャラになりきるなら声優学校に通いましょう!
・・・というのは冗談ですが、せっかく作り上げた自分だけのキャラクターなので、慣れないうちは恥ずかしいかもしれませんが、思う存分なりきって楽しんじゃいましょう!
「声に自信がない」「やっぱり恥ずかしい!」という人は、ボイスロイドなどで音声を後付けするという最終手段も。
ボイスロイドは、より人間らしい自然な音声合成が可能な高性能音声合成ソフトウェアで、種類も様々です。イントネーションや声の大小などの調節も可能で、テキスト入力するだけでまるで人間が話しているような発音で喋ってくれます。
いろいろ模索して、自分に合ったスタイルを探していきましょう!
人気Vチューバーの中の人が気になる!
2次元キャラクターが動いてしゃべるVチューバーですが、「中の人(?)っていったい誰なんだろう・・・」と気になりますよね。
ですが、その正体が明かされることはあまりなく、後述するVチューバー四天王(5人)も中の人が公開されていません。
ネット界隈では、「もしかしてこの人が中の人では・・・?」などと様々な予想が立てられていますので、まとめてみました!
キズナアイ
予想される声優: 春日 望
・モンスターストライク(小早川秀秋)や、魔法使いと黒猫のウィズ(コヒレンス) などを演じている声優。
輝夜月(かぐやるな)
予想される声優:P丸様
・アテレコしていくスタイルの動画で有名なYoutuber
ミライアカリ
予想される声優:マイア~maia~
・アズールレーン(ヴェスタル) などを演じている声優。
バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(ねこます)
予想される声優:一般男性
・詳細は不明。ボイスチェンジャーなどを一切使用せず、動画制作から中の人まですべてを個人で担当されたすごい方。
電脳少女シロ
予想される声優:結月 春菜
・にごどる!(星宮こもも) などを演じる声優。
一方で、2次元美少女のバーチャルYouTuberが、放送事故により顔バレ!中身がおじさんだった!という衝撃的なニュースもありました。
それが、ねこみみ美少女なバーチャルYouTber「のらきゃっと」さんによる「のらきゃっと事件」です。
美少女が一転おじさんだった・・・ということで炎上するかと思いきや、のらきゃっとさん本人は
「自分は変わらずやりたいことをするだけです。これを機にのらきゃっとのプロデューサーとして顔出してインタビュー受けることもできますね」
とポジティブな返答をされていたようです。( ・ㅂ・)و ̑̑
また、のらきゃっとファンも
- あくまでキャラとして好きだから問題ない
- 事後対応に好感持てた
- 嫌いになる理由にはならない
- (中身が男性だと)そう思ったうえでガチ恋してたから(問題ない)
- 何かに目覚めた気がする
など、おおむね好評(?)のようです。
オススメのバーチャルYouTuberを紹介!
やはり、バーチャルYouTuberでおすすめといえば、バーチャルYouTuber四天王でしょう!
- キズナアイ
- 輝夜月(かぐやるな)
- ミライアカリ
- バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(ねこます)
- 電脳少女シロ
の5人で四天王です。間違いではなく、5人で四天王です。
一説によると、キズナアイは配信期間・登録者数ともにトップなので親分的な存在として、他の4人が四天王に位置づけられているとのことです。
キズナアイ
バーチャルYouTberが人気となるきっかけを作ったと言っても過言ではないキズナアイさん。現在チャンネル登録者数はなんと270万人以上!
3DCGのキャラ造形も、髪の揺れや挙動などのクオリティが高く、ゲーム実況から歌手と幅広く活動しているのが人気の理由のようです!
輝夜月(かぐやるな)
2017年12月に初めて登場した輝夜月(かぐやるな)さん。
現在、チャンネル登録者数は99万人を突破!勢いに乗っているバーチャルYouTuberです!
また、独特なしゃべり方やキャラで定評があり、その特徴は首絞めハム太郎とも呼ばれる独特の声。元気な配信で人気を集めています。
ミライアカリ
ミライアカリというキャラ、誰かに似てると思いませんか?
じつは、初音ミクをデザインしたKEIさんがミライアカリのキャラデザもしているとか。
とても話し上手でファンとのやりとりも柔軟に対応しています。VRChatに出没して絡みに行ったり、生放送も積極的にこなすなど、とても面白いバーチャルYouTuberです。
特に、VRChatに出没する動画はすごくおもしろいので、ぜひ見てみてください!
バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(ねこます)
あらゆる属性がごっちゃになった、パンチの効いたバーチャルYouTuberです。
見た目ロリケモノ娘なのに、声が男性というギャップが何ともクセになります。
特筆すべきは、ねこますさんがたった一人で動画を作成しているという点です。
前述のとおり、多くの人気Vチューバーは企業やグループで動画を作成していると思われますが、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんは、コンビニ店員として働きながら動画作成していました。
現在は、けもみみおーこくで「ねこます」として個人制作をしており、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんとしては活動していません。自身も「私はバーチャルYouTuberではありません」と断言しています。
ですが、「生きたい自分を生きる」という大きな信念を掲げて活動しているようです。
電脳少女YouTuberシロ
アイドル感が強く、他の四天王と違いゲーム実況やアプリやってみた系の動画が多めなのが特徴です。
知識も豊富でトークの引き出しも多いシロさんですが、ゲーム実況の対戦中に残虐なセリフやブラックなコメントをつぶやくこともあり、見え隠れする黒い部分がクセになるバーチャルYouTuberです。
まとめ
今回、話題のバーチャルYouTuberについて紹介しました!
やっぱりバーチャルYouTuber四天王の動画はとても面白く、人気の理由もわかりますね!
今現在、続々と新しいバーチャルYouTuberが登場しています。
背景としては、
- 配信環境を誰でも構築しやすくなった(スマホでも気軽に配信できる)
- 低学年でもスマホを扱う時代になったことによるリテラシーの向上
- WiMAX2のギガ放題プランのように通信速度・通信量を気にせず、いつでもどこでも視聴・配信可能なインターネット環境が手に入る
などが大きな要因になっています。
ますますおもしろくなっていくVチューバー業界。興味がある人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
番外編:3DCGじゃなくてもVチューバーになれる!?
■人形劇系異世界Youtuber 高い城のアムフォ
チャンネル登録者数は3,000人ほどですが、人形劇のようなスタンスで配信している方もいます。
世界観設定などかなり独特ですが・・・。
■バーチャルYouTuber 有栖川ドット
https://www.youtube.com/watch?v=YDn0eAzPp5w
すべてドット絵で動画を作成しているバーチャルYouTuberもいるようです!
こちらも世界観がかなり独特ですが、ドット絵で動画丸々一本を作る技術は凄まじいものですね。
とにかくやる気さえあれば、どのような方法でも配信は可能です!
型に囚われず、自分だけのやり方を色々と考えてみるの、楽しいかもしれませんね。