どこにでも持ち運べて、いつでもWiFi接続ができるWiMAX2+
中には自宅で固定回線の代わりとして使用してる人もいるかと思いますが、WiMAX2+でオンラインゲームはできるのか気になりますよね。できるとしても、通信量や速度制限などといった心配も残ります。
また、オンラインの中でも動作の激しいFPSなどがプレイできるのかも気になるところです。
今回は、WiMAX2+でもオンラインゲーム・FPSなどをプレイすることはできるのか、分かりやすくまとめてみました。
これからWiMAX2+を使ってゲームをプレイしようと考えてる人は、ぜひ一度目を通してみてください。
オンラインゲームの通信量は以外にも小さい
オンラインゲームというと常時ネットに接続しているので通信量がかなり大きくなると思っていませんか?
実は、オンラインゲームの通信量の目安は1時間あたり10~100MBと言われていて、意外にも小さいです。
人気のゲームを例にしてみてみましょう。
- ポケモンGO:約10MB/1時間 (約100時間/1GB)
- PUBGモバイル:約60MB/1時間 (約16時間/1GB)
- 荒野行動:約20MB/1時間 (約50時間/1GB)
- FORTNITE:約40MB/1時間 (約25時間/1GB)
大体このくらいの通信量となります。
当然、遊び方やその時の環境等で通信量は変動しますが、1時間あたりの数字や1GBあたりのプレイ時間で見ても余裕があるように感じませんか?
使用できる通信量に限りがあるプランではすぐに上限に達してしまうところ、WiMAX2+(ギガ放題)では、速度制限にかかるのは3日間で10GB以上利用した場合なので、かなり余裕でプレイできますね。
仮に1時間のプレイで100MBの通信量だとしても、1GBに達するまで10時間かかる計算になります。
そして10GBに達するまでなら100時間=約4日かかるという計算になります。
「3日間で」10GB以上の利用で速度制限の対象となるので、これでもまだセーフですね。
つまり、WiMAX2+でもオンラインゲームは十分にプレイできるということです。
当然、スマホのゲームアプリや、ニンテンドー3DSのソフト程度であれば、ダウンロードも可能です。
例えば、スマホ版『PUBGモバイル』アプリのダウンロード容量は150MB以上です。これくらいであればWiMAX2+でも十分ダウンロードできますね。
基本的に、ダウンロード容量の大きいゲームアプリはWiMAX2+などを利用したWiFi環境下でのダウンロードが推奨されます。
ギガ放題プランなら気兼ねなくプレイできるという観点からも、WiMAX2+は大変ありがたいですね。
本体ソフトのダウンロードは危険!
スマホゲームや、容量の少ないニンテンドー3DSなどのソフトはダウンロードは可能ですが、PS4やNintendo Switch・PCゲームなどといったゲームの本体ソフトをダウンロードするのは大変危険です。
人気のバトルロイヤルゲーム『PUBG』のPC版のダウンロード容量は18GBと言われています。
少し遡って、2018年9月に発売された『Marvel’s Spider-Man』のPS4ダウンロード版ソフトでは、なんと44.69GBもあります。
これだと1発で10GBを超えてしまうので、WiMAX2+では永遠にダウンロードできませんね。
本体ソフトに限らず、追加のダウンロードコンテンツであっても10GB~15GBくらいはありますので、こちらも同様にWiMAX2+でダウンロードすることは難しいかと思います。
WiMAX2+では、容量の大きいダウンロードなどは通信制限がかかってしまうためできない、と考えていたほうがいいでしょう。
ボイチャやグラフィック設定にも注意!
スマホゲームなどで、ボイスチャットを利用する場合は特に注意しなければなりません。
例えば、スマホゲームの『PUBGモバイル』の通信量は30分プレイして約12MBと小さめですが、ボイスチャットは常時通信が繋ぎっぱなしになるので速度制限にかかる可能性が高くなります。
通信量を少しでも節約するなら、ボイスチャットは切断しておきましょう。
また、グラフィック設定を高画質にしても通信量を消費してしまいます。
最低に設定すると視認性が悪くなるのでおすすめできませんが、少なくとも高画質は避けて標準程度に設定しておきましょう。
さらに、ゲームのプレイそのものは通信量が少なくても、アプリの更新やツイッターなどネットの利用で通信量がかさんだり、バックグラウンドアプリが起動していて通信している場合もあります。
バックグラウンドアプリはタスクキルしたり、ブラウザで不要なタブを開きすぎたりしないようにしましょう。
ここまで、WiMAX2+のオンラインゲーム事情を説明しました。まとめると以下の通りです。
・プレイ自体の通信量は比較的小さいため、速度制限にかかる可能性は限りなく低い
・スマホゲームなど、容量の少ないゲームならダウンロードも可能。
・PS4、Nintendo Switchなどの大容量ソフトのダウンロードは実質不可能。
ダウンロードに関してはソフトやハードによって気を付けなければいけませんが、オンラインプレイ自体は問題ないと言っていいでしょう。
本体ソフトをダウンロードする際は、光回線(固定回線)を利用するか、パッケージ版を購入するのが確実です。ぜひ覚えておきましょう。
FPSで勝ちにこだわるなら光回線しかない
WiMAX2+なら、通信制限を気にすることなくオンラインゲームをプレイできることがわかりましたが、WiMAX2+を使用してFPSはプレイできるのでしょうか。非常に気になるところですね。
オンラインゲームでは、一般的に1Mbps~5Mbps以上の通信速度と、50ms(ミリ秒)以下のPING値があれば十分だといわれています。
これらの値が良くないと、ラグや処理落ちが発生し、勝敗を分ける大事な局面で負けてしまう可能性がぐんと高くなってしまいます。
中でも、FPSなどといった対戦ゲームでは、通信速度よりもPING値という通信の反応速度(応答速度)をより小さくすることが最重要事項となります。
PING値が小さければ小さいほど、移動や引き金を引いた瞬間などの動作の情報が瞬時にサーバーに届き、その結果が自キャラへとダイレクトに反映されます。
一方で、PING値が大きいと自分の入力した情報がサーバーに届くまで時間がかかるので、結果として動作の反映までにさらに時間がかかり、ラグや処理落ちの原因となります。
FPSやTPSにおいて、ラグや処理落ちは致命的なミスとなり、相手を仕留め損なう、相手キャラが瞬間移動して見える、攻撃を避けられない、真っ向勝負で撃ち負ける、通信切断されて試合中断など、まともにプレイ出来ない状況となってしまいます。
ではここで、WiMAX2+のPING値を見てみましょう。
通信環境にもよりますが、WiMAX2+のPING値は平均100msと言われています。
最低でも50msは欲しいFPSで、より勝ちにこだわるのであれば100msは遅すぎますね。
特に、正面に敵がいる場合に限ってラグるという現象もよくあるみたいです。
下の動画の投稿主は、実際にWiMAX2+(W04)に接続して『PUBG』をプレイしています。惜しくも最後の一騎打ちで撃ち負けてしまっていますね。
動画を見た人の中には、こんなコメントも。

ネットゲーム特にFPSやアクションは速度より遅延の影響が気になります。
光だとPing一桁msとかですが、WiMAXだとせいぜい50ms前後なので、文字通り桁違いなので、撃ち合いとかだとまず競り負けます
WiMAX2+でも通信速度を爆上げする4GLTEモードを利用すればPING値は30msにまで縮まりますが、このモードは月に7GB以上利用すると速度制限にかかってしまいます。
このように、WiMAX2+でもプレイ自体はできますが、もし本気で勝ちを取りに行くのであれば、選択肢は光回線一択になります。
また、通信量の観点から言ってもWiMAX2+では力不足と言わざるを得ないでしょう。
プレイ自体には通信量はそんなに消費しませんが、FPSではチームチャットと高いグラフィック設定が必要となります。
FPSをプレイする上で、チームチャットとグラフィック設定の2つは犠牲にするべきではない項目です。
ボイスチャットがなければチームと意思疎通が取れませんし、グラフィックが悪いと敵をいち早く察知できませんからね。
ですが、先にも説明したようにボイスチャットは常時通信状態となりますし、グラフィック設定が高いと受信するデータ量も増えます。
そうなれば必然的に通信量は増加して、WiMAX2+ではあっという間に速度制限にかかってしまうことでしょう。
勝敗にこだわらずとも、本格的にプレイするのであれば、やはり通信量に縛られない光回線の方をおすすめせざるを得ません。
とはいえ、光回線でもユーザーの集中する平日の夜間や休日の午後は通信速度の遅延やラグが発生しやすくなります。
FPS用の光回線を選ぶ場合は、単純な通信速度よりもユーザーで混雑していない回線を選択することが重要になりますので、以下の記事もぜひ参考にしてください。
番外編:WiMAX2+でもオンラインFPSがプレイできた!?
散々「FPSをプレイするなら光回線」と言いつつも、ここで全く逆の動画を見てみましょうか。
下の動画はWiMAX2+(WX04)で『コール オブ デューティ ワールドウォーII』のオンラインプレイをしている動画ですが、意外にも快適にプレイできるようです。
ただし、画質の粗さはやっぱり目立ちますね。
動画投稿者の方も下のコメントへの返信の中でこのように言っていました。

フレッツ光で有線接続をしていた時と全然遜色なくプレイ状況も良好でしたよ(^^)
ただポケットWiFiは電波状況に左右され、ラグが発生することもあるのでその点だけはいつも念頭に置いていたほうがよいと思います!
やはり完璧ではありませんが、WiMAX2+でも問題なくFPSをプレイできるというのは朗報ですね!
光回線は高すぎる、工事などで導入できないという場合にはWiMAX2+も十分ありです。その際は、プロバイダも含めて通信状況などを確認してからプレイするといいかもしれませんね。
まとめ
今回は、WiMAX2+でオンラインゲームやFPSはプレイできるか解説しました。
オンラインゲームのプレイ時の通信量はそこまで大きくないというのは意外ですよね。
ですが、使う環境やプレイスタイルによってはいくらでも変動するということだけは覚えておいてください。
WiMAX2+で速度制限にかからないためには、プレイするゲームの通信量を的確に知っておく必要があります。
ダウンロードやプレイする前に、どのくらいの容量がかかるのか調べておくといいでしょう。
通信速度に関しても、オンラインゲームは2Mbps~5Mbpsもあれば十分だといわれています。
特にRPG系であれば、通信量もそう大きくはないので余裕でプレイできますね。
ただし、PING値やフレームレートが重要になるFPSでは要注意!
ラグや処理落ちのせいで真っ向勝負で撃ち負ける、相手が瞬間移動するなど自分の技量以外の技術的問題で不利になってしまう事態は避けたいところです。
一瞬の動作が勝ち負けに影響するFPSをプレイするなら、断然光回線のほうがおすすめです。
もし、WiMAX2+でオンラインゲームをプレイしたいな・・・と考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!