"光回線の上り・下り速度を上げる方法5つと速度の調べ方 "

光回線の上り・下り速度はどう上げる?調べ方もご紹介

みなさんは、自宅で利用している光回線の通信速度がどの程度か調べたことがありますか?

ベストエフォート方式といわれる光回線ですが、少しでも速度を上げて快適に利用したい!というのはユーザー誰しも思うことですよね。

この記事では、光回線速度の調べ方や、光回線の上り・下りの速度それぞれを速くする方法などについて簡単に解説していきたいと思います。

接続方法を変えるだけでも速度が改善されることもあるので、今使っているインターネット速度に不満があるという人はぜひ参考にしてみてください。



インターネットの上り・下りってなに?

インターネット速度の話になると、「上り速度」「下り速度」という言葉がよく出てきます。

上りというのはアップロード、つまりパソコンやスマホなどの端末にあるデータをネット上に送信するときに使用する通信を指します。

逆に下りというのはダウンロード、ネット上にあるデータを端末に受信するときに使用する通信です。

アップロード、ダウンロードというワードであれば聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
上り速度、下り速度というのは、この送受信する際の伝送速度(1秒間に何ビットのデータを伝送できるか)を数値化したものです。

上り速度・下り速度は『bps』という単位で表します。

専門的に説明すると難しくなってしまうのでここではしませんが、ざっくりと

一秒間に伝送できるデータがたくさんである(=数値が大きい)ほど、ネットの速度が速い

と覚えてもらえれば結構です。

また、上り・下りのほかにも「応答速度(PING値)」というものもありますが、今回は後ほど軽く触れるのみにとどめておきます。

光回線の上り速度と下り速度の調べ方

上り・下りの意味が分かったところで、今現在使用しているインターネットの速度を調べていきましょう。

調べるといっても、専門的な機器や複雑なシステムなどは一切使用しません。
簡易的ではありますが速度を調べてくれるサイトがあるので、そちらを活用します。

ここではたくさんあるサイトのうち、よく使用されている2つを紹介します。
もちろん、以下の2つ以外のサイトでも速度を測定することが可能なので、自分に合ったサイトで調べてみてください。

Speed Testで調べる

Speed Test

Speed Testは、海外で提供しているインターネット回線の速度を計測できるサイトです。

広告以外はすべて英語なので、一見するとどうやって使えばよいのかわからないかもしれませんが利用方法は至って簡単で、画面中央にある「GO」と書かれているボタンをクリックするだけで、自動的に計測が始まります。

中央の「DOWNLOAD SPEED」が下りの速度、「UPLOAD SPEED」が上りの速度を表示しています。

このサイトでは上り速度、下り速度に加えてPING値も測定してくれるので、PING値が知りたい人はこのサイトを利用するといいでしょう。

BNRスピードテストで調べる

BNRスピードテスト

BNRスピードテストは、速度測定サイトの中でも知名度が高く、多くの人が信頼して利用している速度測定サイトです。

プロバイダでもこちらの速度測定サイトの情報を信頼しているところが多く、「光回線の速度が遅い」とサポートセンターに相談すると、まずはこちらのサイトで速度を測るようすすめられます。

※以前までは利用するために「Flash Player」というソフトがインストールされている必要がありましたが、2020年末にFlash Playerが終了したことにより、Flash Playerをインストールしなくても利用できるようになりました。

BNRスピードテストの場合は、上りと下りと別々で測定します。それぞれの項目で「測定開始」ボタンを押して、速度を測定しましょう。

上り速度と下り速度の目安

速度は計測したけれど、速度の目安を知らないので速いのか遅いのか判断できないという人もいると思います。

もちろん、数値が大きければ大きいほど快適なインターネット回線ということになりますが、一般的に上り・下りどちらも10~30Mbps程度あれば、ストレスなくネットを利用できる値といえるでしょう。

この数値を目安にして、遅いか速いか判断してみましょう。

高速通信のはずなのに速度が出ない!騙された?

「超高速通信と聞いて光回線を契約したのに、実際に測定してみるとそんなに速度が出ない!だまされた!」

と不満に思ってしまう人も少なくありません。

気持ちはわかりますが、ここで気を付けておきたいのは「光回線はベストエフォート方式である」という点です。

契約時に提示されている速度値は「理論上では出せる最大の速度数値」であり、常にその速度が出ることを保証しているわけではありません。

最大値1Gbpsのインターネット回線なら、1Gbpsが出ることはまずありません。
ただ、500Mbpsのインターネット回線と比較すると格段に速いとはいえる、ということです。

さらにいうと、インターネットの速度はこの最大値以上早くなるということは絶対にありません。

100Mbpsのプランに契約しているのなら、どんなに頑張っても速度は100Mbpsまでしか出ません。
100Mbpsのプランで100Mbps以上の速度が出る、というのはありえないことなのです。

その点を踏まえてインターネット回線を選ぶ必要があるので、契約の際は注意しましょう。

光回線の上りと下りはどっちを意識すべき?

インターネット回線は基本的に、特殊な使用方法をしない限りは下り速度の数値が重要となってきます。

  • ホームページを見る
  • アプリやソフトをダウンロードする
  • メールを受信する
  • YouTubeなどの動画を見る

これらの作業は、すべて下り回線を使用してで行なわれています。

  • メールやメッセージを送信する
  • ファイルや画像をSNSなどにアップする

このような作業は、すべて上り回線を使用します。

作業する頻度で考えたとき、上り回線で行なわれる作業は意外と少ないことが分かります。
動画やサイトをずっと見続けるということはあっても、メールや画像をずっと送信し続けるするということは滅多にありませんよね。

速度測定を行なうと、下りよりも上りのほうが速度が遅い場合がほとんどですが、その点については気にする必要はありません。

あくまでも、上記で説明した目安値以上が出ていれば大丈夫、という風に捉えましょう。

ただ、インターネットの使用目的によっては多少は重視したほうがいい場合もあります。
以下のような使い方や快適性を求めるのであれば、下り速度を気にしたほうがいいかもしれません。

■オンラインゲームをプレイする

オンラインゲームは常にデータを送受信し続けるので、下り速度が著しく遅いとプレイに影響が出てしまいます。
とはいえ、30Mbps程度の速度が計測できていれば、大抵のオンラインゲームは問題なく利用できます。

オンラインゲームの中でも一瞬の判断で勝敗が左右するTPSやFPSの場合、速度だけでなく「PING値」という数値も重要です。

PING値とは、目的のサーバーにデータを送ってから返事が返ってくるまでの応答時間を数値化したものです。
オンラインゲームを利用する際には、PING値が50ms以下であることが望ましいといわれていますが、上記のようなゲームだと、より数値が小さいほど有利となってきます。

ガチプレイヤーなら、先にご紹介しているSpeedTestのサイトでPING値もチェックするようにしましょう。

■動画を高画質で安定して視聴したい

動画配信サービスにはさまざまなものがありますが、もっとも高画質な動画を配信してる場合でも、25Mbps以上を推奨しています。
通常の動画であれば、光回線で平均的な速度が出ていればスムーズに視聴できますので、そこまで気にする必要はないでしょう。

ただ、最近ではYouTubeでも4K映像を配信しているので、動画によっては画質が落ちたり、カクつく可能性もあります。より高画質な動画をストレスなく視聴したいと考えるのであれば、下り速度がより速いネット回線の導入を検討したほうが良いでしょう。

インターネット速度が遅くなる原因

プロバイダが原因か、周辺機器が原因か予想する

まずは、遅くなる原因を大きく2パターンに分けて考えてみましょう。

  • インターネット回線を提供するプロバイダ側が原因か
  • モデムやルーター、LANケーブルなどの周辺機器が原因か

ただ、ここで注意したいのが接続方法によって速度の数値が変わるという点です。

基本的にWi-Fi接続だと有線接続より速度が遅くなる傾向にあります。

より正確な速度数値を調べないとプロバイダが原因なのか機器類が原因なのか判断しづらいので、有線接続でもう一度速度を測定してみましょう。

有線接続に変えると速度が速くなるという場合は、インターネット回線そのものに原因があるのではなく、Wi-Fiルーターなどといった周辺機器に何らかの原因がある可能性があります。

逆に、有線接続にしても大して変わらないという場合はインターネット回線を提供するプロバイダに何らかの問題が起きている可能性が高いといえるでしょう。

利用時間によって遅くなる傾向にある

また、光回線は利用時間によって速度が変動する場合もあります。

その理由として、一般的な家庭で使用している光回線は回線の帯域を複数人で共有しているというのがあげられます。

例えば、大きな貯水庫の水を数人でシェアしていると想像してみてください。
自分以外に誰も水道を使用していないのであれば、100%自分のために利用できます。
しかし、10人が一度に水道を使用すると、水を10人で等しく使用するので自分が利用できるのは10%程度になります。さらに一度に利用する人数が増えれば増えるほど、比例して自分が利用できる分が少なっていきます。

これと同様のことが光回線でも起きています。

アクセスが集中する時間帯になると、1人当たりで利用できる帯域が狭くなってしまうので、結果的に速度が遅くなってしまう、というわけですね。

学校や仕事、家事がひと段落する夕方から夜にかけて速度が遅くなりがちなのはそのためです。

そのため、速度が遅いと感じられるときは時間帯にも注目するといいでしょう。

住居タイプや利用エリアによって光回線の速度が異なる

光回線には「戸建てタイプ」「集合住宅タイプ」の2種類あります。
実は、この住居タイプもインターネットの速度に大きくかかわってきます。

集合住宅の場合だと、光回線をマンションの終端装置まで引き込んで、そこからさらに加入している住人内で回線を共有します。
そのため、上記の時間帯に加えて集合住宅内で利用者が多くなると、さらに速度が遅くなってしまうのです。

中には光回線を数本引いて、棟などによって使い分けているマンションもありますが、実際のところは回線を共有しているケースがほとんどです。

「専用線」と呼ばれる光回線であれば、1つの回線につき1契約者しか利用しないので、かなり速い速度が期待できますが、専用線は主に法人向けに提供されており、かつ利用料金も非常に高いので、一般家庭で個人が利用するためだけに契約するのは厳しいでしょう。

せっかく通信速度が速いプロバイダを契約したのに速度が出ない!という人は、居住タイプにも注目するといいかもしれません。

光回線の速度を上げる方法

ここまで説明しておいて言うのは申し訳ないのですが、光回線の速度をより速くする方法というのは「あってないようなもの」です。

光回線の速度は、契約しているプロバイダに大きく影響されます。
そのため、光回線自体を改善するということは私たちには不可能です。

場合によってはそのまま使い続けるより、プロバイダを乗り換えたほうが解決するかもしれません。
あまりに通信速度が遅くてストレスだという人は、プロバイダの乗り換えも検討に入れたほうがいいでしょう。

とはいえ、個人で簡単にできる対処法もあります。

ここではそういった対処法を紹介します。今すぐできる方法もありますので、ぜひやってみてください。

モデム(ONU)を再起動する

速度が遅いと感じたときに一番最初に行ないたいのはモデム(ONU)の再起動です。

モデムとは、パソコンのデジタル信号と電話回線・ケーブルテレビ回線のアナログ信号を、相互に変換する機器のことを指します。
光回線だと「光回線終端装置(ONU)」という機器を使用しています。性質としてはモデムと大変良く似ていますが全くの別物となります。
(ただしここでは分かりやすく、統一して『モデム』と称させていただきます)

光回線はADSLと比べ、ほかの電波の干渉を受けにくい代わりに、電波状態が悪くなると自動で復旧することができないという欠点があります。

そのため、手動でモデムを再起動させて復旧できる状態にしなければいけません。
モデムをリセットすることで最新の回線状態で通信が取れますので、おかしいなと思ったときはモデムを再起動しましょう。

また、モデムの電源は基本的に入れっぱなしの状態にしておく人が多いと思いますが、何日も電源を入れたままにしておくとモデムが帯電し、最悪の場合熱を持って「熱暴走」を起こすことがあります。

帯電や熱暴走は、モデム含む精密機器にとってあまり好ましくないものです。

速度遅延だけでなく接続が不安定になるなど見慣れない現象が発生したら、一度電源を抜いてモデムに差しているケーブルをすべて抜き、数分放置しましょう。
これにより、帯電してしまったモデムを「放電」することができます。

しばらくしたら再度接続して様子を見ます。これだけで安定した速度が出るようになることもありますので、ぜひ試してみてください。

プロバイダによってはモデムとWi-Fiルーターが兼用になっていることもありますが、その場合も同じ方法で対処してみてください。

LANケーブルを替えてみる

有線でインターネットに接続している場合、LANケーブルも速度に関係してきます。

LANケーブルが劣化していたり高速通信に対応していないLANケーブルを使用していると、速度が遅くなってしまうことがあります。

長年同じLANケーブルを使用しているという人は、LANケーブルを新しいものに変えてみましょう。
通信速度を測定するときも、できれば2本のLANケーブルを繋ぎ直して、それぞれ測定することが望ましいです。

LANケーブルは高いものではありませんので、数本用意していてもそれほど出費にはなりませんし、この機会にいろいろ試してみてはいかがでしょうか。

無線環境を見直す

有線接続では速度が出ているのにWi-Fiだと遅くなるという場合は、Wi-Fi環境に何らかの問題があると考えられます。

Wi-Fiルーターもモデム同様、再起動すると速度が改善することがあります。
ドライバーを入れなおすことも効果的です。

また、Wi-Fiの電波は他の機器や障害物の干渉を受けやすい性質があります。

電子レンジなどの強い電波を発する電化製品がルーターの近くにあると、電波干渉を受けて通信が不安定になることがあります。
加えて、ルーターの周りに壁や金属などの電波を妨げる障害物があると電波がうまく届かず遅くなってしまうことも。
端末とルーターの距離が開き過ぎるのも速度が遅くなる原因となります。

電波を発する家電から離して設置したり、ルーター周辺を整理整頓するだけでも速度に違いが出てきます。
Wi-Fiの中継機器を設置すれば、距離の問題も解決することができますよ。

【!注意!】
中継機器を購入する際は、Wi-Fiルーターとパソコンを近い場所において速度を測定し、速度が速くなるかチェックしてから購入しましょう。

ルーターと端末を近づけて速度が速くなるのであれば距離が原因だということになりますので、中継機器を導入すればある程度の速度が確保できると思われます。

ルーターとパソコンを近くにおいても症状が改善されない場合は、距離ではなくルーター本体に原因があると考えられます。

Wi-Fiのルーターは「規格」というものがあるのですが、最新の規格は「11ax」です。最新規格の機種に変更することで速度が向上する可能性があります。
長年同じルーターを使用しているという人は最新のものに変えてみるといいかもしれませんね。

利用している端末を改善する

モデムやルーターだけでなく、電波を受信する端末側にも問題がある場合があります。

端末が古過ぎると、どんなにインターネット環境が良好でも通信速度が遅くなってしまいます。

古いパソコンを使用している、端末側に搭載されているWi-Fiの機能が古いということであれば、思い切って端末の買い替えも検討してみましょう。
ただし、すぐ買い換えるより、先にご紹介しているモデムやWi-Fi環境の見直しから行なうようにしてくださいね。

光回線のプラン・回線を見直す

光回線にはいろいろなプランがあり、プランによって速度も変わってきます。

今使用しているプランでは満足できる速度が出ないのであれば、速度が速いプランに変更してみるのもよいでしょう。

例えば100Mbpsの契約をしている場合には、1Gbpsのプランに変更することで、速度が速くなる可能性があります。

ただし、通信速度が速いプランであればあるほど月額料金が高くなります。
また、地域によっては高速通信を提供していないということもあるので注意が必要です。

プラン変更の際はきちんと下調べをしておきましょうね。

プロバイダを乗り換える

これでも速度が著しく遅い場合には、プロバイダに連絡をして指示を仰ぎます。

プロバイダに問い合わせた際にも、ここでご紹介した対応を試すように促される可能性がありますが、それでも状況が改善されないことを伝えれば、プロバイダ側で回線に障害が起きている回線の調査を行なってくれるかもしれません。

そこで「異常や問題はない」と判断されたのであれば、いよいよプロバイダを乗り換えることを視野にいれましょう。

自宅まで引いてある光回線はどの会社と契約しても同じ種類の回線ですが、プロバイダによってサーバーの規模などが異なるので、プロバイダを変えることで速度が改善されることがあります。

手間と時間はかかってしまいますが、不便なネット回線を使い続けて月額料金を浪費するよりはマシと割り切ってしまったほうが、後々お得になるかもしれません。

光回線の速度についての口コミ

https://twitter.com/KickOsaka/status/1392826876603736065

まとめ

今回は光回線の速度の調べ方や対処法について紹介しました。

回線自体を改善することはできませんが、速度改善のために私たちでできることは意外とたくさんあるとお分かりいただけたかと思います。

自分でできることは一通り試して、それでも改善されない場合はプロバイダに相談したり、乗り換えを検討してみるのもよいでしょう。

ただし、あくまで光回線はベストエフォート方式であることを忘れずに。
サイトや広告などで表示されている通信速度に期待しすぎないことも大切です。

プロバイダを乗り換える際は、サービスや月額料金などをきちんと比べて、自分に合った会社を選ぶようにしましょうね。

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