「WiMAX2+」とは、UQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」の最新通信規格の正式名称で、専用の無線モバイルルーターにスマホやパソコンで接続するだけで、いつでもどこでもインターネットに接続できる高速無線通信サービスです。
専用のモバイルルーターは郵送で届くため光回線のような面倒な工事もいらず、簡単な接続設定のみですぐに利用できます。
また、高速&大容量の通信サービスを携帯電話や格安SIMよりも安く利用できるという利点もあり、料金・速度・利用可能エリアのバランスが優れているWiMAX2+は、様々な顧客満足度の調査で1位を何度も獲得しています。
WiMAX2+を利用したいと考えた時、UQコミュニケーションズに直接申し込むこともできますが、高額キャッシュバックと強力なキャンペーンで、実質的な利用料金が業界最安値水準になることで多数のユーザーから人気を集めているプロバイダー「GMOとくとくBB」を介して申し込むほうがお得と言われていますが、ネット上の評判やクチコミでは「キャッシュバックがもらえなかった」「解約方法が分かりにくい」といった不満の声も多々見かけます。
今回は、WiMAX2+の有力プロバイダーであるGMOとくとくBBが提供するWiMAX2+のサービスについて解説します。また、同時にGMOとくとくBBに対する代表的な不満と、その対処法も解説していきたいと思います。
※この記事では、メリットよりもデメリットや悪い評判を紹介する機会が多いので、事前に下記ページよりGMOとくとくBBの基礎サービスについて確認してから読んでいただけると幸いです。
GMOとくとくBBのWiMAX2+の人気の理由はキャッシュバック
業界最高額のキャッシュバックを実施しているGMOとくとくBBですが、キャッシュバック金額は毎月変わるので、申し込む前に必ずチェックしましょう。
2020年3月現在のキャッシュバック金額は以下の通りです。
GMOとくとくBB WiMAX2+の月額割引キャンペーン
キャッシュバックの代わりに月額料金が割引されるプランもあります。
「毎月の出費を抑えたい」という人にはこちらもおすすめです。
au 4G LTEオプション
W06などの対応端末を利用している人限定ですが、au 4G LTEオプションを利用することができます。
au 4G LTEオプションは特に申込する必要はなく、端末の設定を「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えるだけで利用できます。この設定をするだけでWiMAX2+エリアが圏外の時にはau 4G LTE網につながり、ハイスピードエリアモードではWiMAX2+とLTEの回線両方を利用して高速に通信できるようになります。
ただし、au 4G LTEに接続した月は1,000円の追加料金が必要になりますのでWiMAX2+回線のみで不自由なければLTEオプションは極力利用しないようにしましょう。(LTE網に一度も接続しなかった月は追加費用はかかりません)
なお、GMOとくとくBBではこのau 4G LTEオプションが無料になる「au 4G LTEオプション無料プラン」も提供していますが、こちらは「3年契約」が必須条件です。3年契約に抵抗感が無いのであれば、こちらのプランも良いのではないでしょうか
グローバルIPアドレスオプション
GMOとくとくBBのWimax2+は、グローバルIPを固定できる「グローバルIPアドレスオプション」を月額96円(税抜)で提供しています。このオプションを利用することで、IPアドレスを固定することが可能になります。
固定のグローバルIPが必要になるのは以下のような場合です。
- 特定のIPアドレスからだけアクセスできるような仕組みを利用する時
- 会社のネットワークにVPNを使って接続する時
- 一部の対戦型オンラインゲームをプレイする時(※固定のグローバルIPが必須でなくても状況によって不具合が発生することがある)
GMOとくとくBBであれば、月額キャッシュバックプラン・月額料金割引プランのどちらのプランでも固定IPアドレスで接続できるオプションを提供していますので、上記のような用途で利用すると考えている人にはおすすめです。
しかも、このオプション料金は毎月必ず発生するものではなく「利用した月だけ課金される」という柔軟な料金設定をとっているという点もおすすめの理由の1つです。(この設定を使わなかった月はお金がかからないので、必要な時だけ利用できる)
このように、GMOとくとくBBは多種多彩のキャッシュバックやプラン、オプションサービスを提供しており、顧客それぞれのライフスタイルに合ったものを選択できるという点が、人気の最大の理由でしょう。
GMOとくとくBBのWiMAX2+の評判
ここまでGMOとくとくBBのキャッシュバックやプランなどについて説明してきましたが、続いてはGMOとくとくBBのWiMAX2+プロバイダーとしての評判(主に不満)について解説したいと思います。顧客はどのように評価しているのでしょうか。
キャッシュバックが受け取れなかった
実は、GMOとくとくBBのキャッシュバックは自動的に口座へと入金されるわけではありません。
契約11か月目に、GMOとくとくBBへの入会時に作成する基本メールアドレスにキャッシュバックに関するメールが届きます。キャッシュバックを受け取るには、このメールの案内に従って振込先の口座情報を登録する必要があります。
さらに、メールが届いてから1か月以内に手続きしないとキャッシュバックが受け取れなくなってしまうのです。この手続きが不満を呼ぶ要因のひとつになっているです。
利用開始後1年近く経って、いきなりキャッシュバックに関するメールを送られても気づかないことが多いですよね。キャッシュバック目的で選んだのに、すっかり忘れてキャッシュバックを受け取れずに終わってしまう人がいるわけです。
もしも自分が3万円以上ものお金を受け取れるチャンスを逃してしまっていたとしたら・・・・その怒りがどれほどのものかは簡単に想像できます。
そんな人たちがネットやSNSに怒りをぶつけて、それがGMOとくとくBBのネットでの悪評に繋がっているわけですね。
GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
回線速度が遅い・すぐに速度制限がかかる
GMOとくとくBBを実際に利用している人の評判には「回線速度が遅い・すぐに速度制限された」というものもたまに見かけます。
WiMAX2+の通信インフラはUQコミュニケーションズが提供していて、サービス内容の基本(速度制限される条件や通信量の上限、モバイルルータ(端末)など)は、プロバイダーによる違いはありません。プロバイダーの設備がボトルネックで通信が遅くなる可能性はゼロではありませんが、基本的にはほとんど影響しないと考えています。
従って、この場合の回線速度・速度制限に関する評判は、GMOとくとくBBの問題ではなくWiMAX2+全体に関連する問題だと思っておいた方が良いでしょう。
問い合わせ・サポート対応が良くない
「GMOに問い合わせしてもコールセンターになかなか繋がらない」「メール返信が遅い」「サポートの品質が悪い(何を言っているかわからない)」という評判も見かけますね。
こればかりは、電話した時間帯や担当者次第で半分ぐらい運任せになってしまいます。ただ、実態としてはプロバイダーに問い合わせする機会はほとんどないと思いますのでそれほど重要視する必要もないかと思います。
解約できない・解約金が多い
契約期間内に解約すると高額の違約金を請求されます。
2年契約の場合、24か月後の25か月目が契約更新月となりますが、解約の受付は契約更新月20日までとなっていますので、うっかり解約を忘れてしまうと、そこからさらにまた2年の契約期間が始まります。しかも、契約更新月以外でウェブから解約することはできません。
したがって、契約更新月を過ぎてしまった場合は高い解約金を支払って解約するか、あるいは解約をあきらめて契約し続けるという方が多いと言えるでしょう。
携帯電話の契約では、この「縛り契約」が他社への乗り換えをしにくくする要因になっているとして、縛り自体は無くならないものの「違約金は上限1,000円まで」と規制されるようになりました。
ですが、ネット契約では縛り契約+高額な違約金の風習が残ったままなので「解約をするなら契約更新月の20日までに申請すること」を忘れないようにしましょう。
・契約更新月はWEBから解約可能
契約更新月であればウェブから解約可能です。
繰り返しですが、WEBから解約する場合、契約更新月の20日までに申し込みする必要があるので、キャッシュバックプレゼントキャンペーン同様に期日管理が重要になってきますので、覚えておきましょう。
・解約金の金額は?
GMOとくとくBBの違約金は9,500円(税抜)です。
ただし、利用したキャンペーンや契約内容によってことなることがあります。キャンペーン適用期間中はキャンペーンの違約金が別途発生しますのでご注意ください。普通に2年間~3年間利用してれば問題ないですが、キャンペーン適用期間中の人は一度確認しておくと良いでしょう。
また、GMOとくとくBBの管理画面には、契約後必ず一回はアクセスしてログインできるか確認しておくようにしましょう。管理画面に一度もアクセスしたことがない人に限って、キャッシュバックプレゼントを受け取らなかったり、契約満了月の解約を忘れてしまったりするものです。
いざアクセスしようと思ったらログインできなくて焦ってしまう・・・なんてことが無いように注意しましょう!
デメリットへの対策
こういった不満がよせられるGMOとくとくBBですが、よく見ていくと自分で対策ができそうなものがたくさんありそうですね。
では上記について、個人でできる具体的な対策を見ていきましょう。
キャッシュバックを受けとり口座の登録を絶対に忘れない
キャッシュバックは、口座登録のメールに書いてある通りに期間内に口座情報を登録すれば確実にもらうことができます。
キャッシュバックを確実に受け取るためには
- GMOとくとくBB入会時に作成したメールアドレスの存在を忘れない
- 契約11か月目に重要なメールが届くということを忘れない
- メールが届いてから1か月以内に登録を済ませることを忘れない
以上3つの「忘れないポイント」が最も重要です。
忘備録としてカレンダーソフトに登録しておいたり、リマインダーなどを使うのも一つで手でしょう。GMOとくとくBBからもらったメールアドレス宛のメールを、普段使っているYahooメールやGメールに転送しておくという方法もおすすめです。
アナログ派でしたら、付箋に書いてパソコンの画面の隅に貼っておけば嫌でも目につきますよね。
どんな方法でも構いませんので、とにかく「忘れない」を徹底しましょう。
回線速度の低下や速度制限は「使い方」で回避
プロバイダーが原因で回線速度の低下するというのは稀で、基本的にはWiMAX2+のインフラそのものに問題があるケースが大半を占めています。
WiMAX2+は、この数年かなりインフラを強化しています。ストレスを感じるほどに速度が遅くなることは少ないかと思われますが、アクセス集中時などに通信が遅くなってしまった場合は、4G LTEを使って凌ぐことも可能です。(契約プランによって4G LTEを利用すると追加料金がかかる可能性があります)
自宅であれば電波の届きやすいところに端末を設置するようにしたり、クレードルに繋いで有線接続・電波拡張などを利用することで、回線速度が改善する場合もあります。
また、速度制限が頻繁にかかる人の大半は「ライトプラン・通常プラン」を利用している人です。これらのプランでは、Drop BoxやGoogle Drive・Amazon Photoなどといったサービスを多用すると一気に通信制限がかかってしまいます。
これらの問題は「ギガ放題プラン」で契約することで改善する場合があります。
ギガ放題プランなら月間の通信料に上限はありません。(ただし、3日間で10GBを超えると速度制限あり)スマホで普通に使っている分には10GBを超えることまずありませんし、WiMAX2+はライトプランでもギガ放題プランでも月額料金にそんなに大きな差はありません。
しかも、プランは何度でも変更することができるので、ネットを利用する頻度が少なくなってきたタイミングで通常プランに戻せば月額料金を多少節約することも可能ですね。
ですが、上のような対策を講じても通信速度が改善されないというケースも十分ありえます。
その際は、2~5日間はとにかく使ってみて、どうしても回線速度が改善されず満足いかないという場合に限りクーリングオフ制度を利用して解約するようにしましょう。
※ただし、WiMAX端末機器はクーリングオフ対象外となる場合がありますので、申し出る時は契約時の注意事項を確認の上、慎重におこないましょう。
本当に必要なときのみサポートに問い合わせる
GMOとくとくBBに限らず、問い合わせ時の対応は半分は運です。
人によっては何の問題なくサポートしてもらえているようですし、すぐに繋がったという声も少なくはないです。仮にGMOとくとくBBのサポート体制が不十分だったとしても、その分の人件費を節約することで、高額なキャッシュバックが実施できている側面もあります。
上記のことを踏まえたうえでの問い合わせ時のポイントは「混雑しない時間帯を選ぶこと」と「本当に必要な時しか問い合わせしない(ネットで検索して解決できるものは自分で解決する)こと」です。
問い合わせる前に、契約書を読み返したりネットやSNSのクチコミを参考にしながら、自分でできそうなことは色々試してみるのも良いでしょう。想像以上にすんなり解決した!なんてこともあるかもしれませんよ。
解約方法
GMOとくとくBBの解約はウェブ、または郵送で行えます。ウェブからの解約申し込みの方が簡単に行えますが、ウェブで解約手続きできる期間は限られています。この期間を逃さないようにしましょう。
GMOとくとくBBのサイト「BBnavi」に解約に関するページがありますので、参考にしながら解約手続きを進めていきましょう。
とくとくBBおとくなプロバイダー:解約をご検討中のお客様へ
このページの下部から、ウェブ上での解約手続きを行えるページへと飛びます。
飛んだ先のページの一番下の解約ボタンをクリックすることで、GMOとくとくBBの解約手続きは完了です。しかし、解約できる条件を満たしているユーザにしか解約ボタンは表示されません。(ここが重要です!)
まず、契約期間である24か月間は解約ボタンは表示されません。また、キャッシュバック受取前や月額割引特典などのキャンペーン適用期間中も解約はできませんので注意しましょう。
キャンペーン適用期間中に解約すると最悪の場合、約25,000円もの高額な違約金を支払わなければなりません。したがって、キャンペーン適用期間満了のユーザのみ解約が可能となるのです。
(参考ページ:GMOとくとくBB | BBnaviでサービス解約ボタンが表示されません。)
「違約金を払ってもいいからどうしても解約したい!」という方の場合は、解約申請書を郵送して、GMOとくとくBBを解約することができます。
その際にはBBnavi内の「解約に関するページ」から解約申請書をダウンロードして、必要事項を記入したうえ、各月20日までに郵送する必要があります。(ここも重要です!)
20日を1日でも過ぎてしまうと翌月20日受付の解約扱いとなるため、無駄に解約までの日数が増えてしまうことになります。
郵送でGMOとくとくBBを解約したいと思っている人は、郵送する日にちに注意しながら解約のタイミングをうかがいましょう。
また、契約開始月から数えて25か月目といったように、契約期間の終了直後の月は契約更新月となります。この契約更新月の前月21日から20日の間であれば、BBnaviで解約手続きをおこなうことができ、かつ違約金も取られることはありません。
今すぐというわけではないけれど契約期間満期後、契約更新するつもりはないという方の場合、契約更新月まで待ってから解約するのが一番良い方法と言えるでしょう。
(参考ページ:よくある質問 WiMAX2+を解約したい)
まとめ
GMOとくとくBBのWiMAXサービスは、利用者が多いこともあってネット上の利用者の評判も分かれています。
特に悪評に繋がっているのはキャッシュバックの受け取り忘れのようですね。キャッシュバックを受け取るのを忘れてしまうと、単に通信料金が高いプロバイダーになってしまいますし、何万円もする高額キャッシュバックが受け取れなかった悔しさをネット上にぶつけたくなる気持ちもわかります。
ですが逆を言えば、キャッシュバックをしっかりと受け取りさえすれば非常にお得なプロバイダーなのは間違いありません。
他のプロバイダーのキャッシュバックやキャンペーンが「オプションサービスの利用」「3年契約が必須」「古い機種しか対応していない」などの条件を満たさなければならないのに比べれば、GMOとくとくBBのキャンペーンは良心的です。
ぜひこの記事を参考にして、約1年後に訪れるキャッシュバックの受取り手続きを忘れないようにしてくださいね!
もっともオトクなキャンペーンは?WiMAX2+キャッシュバックキャンペーンの比較
最後にWiMAX2+の主要プロバイダーのギガ放題プランの料金の比較表を紹介しますので参考にしてください。
No. | 会社名 | 事務手数料 | 初期費用 | キャッシュバック金額 | 端末料金 | 実質負担額(3年) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() GMOとくとくBB(キャッシュバックプラン) | ¥3,300 | ¥0 | ¥29,500 | 無料 | ¥144,730 | ![]() |
2 | ![]() DTI WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥6,000 | 無料 | ¥136,637 | ![]() |
4 | BroadWiMAX | ¥3,300 | ¥0(WEB割適用) | ¥0 | 無料 | ¥144,820 | ![]() |
6 | BIGLOBE WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥17,000 | ¥21,120 | ¥160,650 | ![]() |
7 | UQ WiMAX | ¥3,300 | ¥0 | ¥0 | ¥13,800~ | ¥170,748 | ![]() |
GMOとくとくBBは、申し込みを開始するページでキャッシュバック金額が異なることがありますので、必ず以下の公式ページから申し込むようにしましょう。
【GMOとくとくBB WiMAX2+ 公式ページ】:https://gmobb.jp/wimax/